シンジが笑っている。
私も笑っている。
ジェットコースターでふらふらになったシンジを休憩させてから私たちは、ゴーカー
トで競争したり、ボートに乗って、すごく新鮮な時間を過ごしたりしていた。
そして、時間は・・・もうすぐ夕方。日はまだあるけど、だんだん落ちてくる・・・
ここに来るまでには、時間がかかり、さすがに夜遅くまでここにいると、ミサト達を
心配させることにもなる。
私はこのまま時間が止まって欲しい・・・そう思わずにはいられなかった・・・
この楽しい時間の終わりを告げる夕日・・・・・
私たちは、このパークにあるのアトラクションは、だいたい乗っただろう。
でも、1つだけ・・・・・1つだけ私たちの時間の終わりを告げる夕日。
そして、私が好きな夕日、それを一番よく見えるアトラクションだけ・・・・・この
時間まで待っていたかった。
シンジは、ジェットコースターに乗った後に乗りたかったみたいだけど・・・
「アスカ?」
「なに?シンジ?」
「そろそろ、観覧車乗らないかい?」
「うん・・・・・そうね」
「この時間帯なら、アスカの好きな夕日、きれいだよ。きっと!!」
「うん!!」
私たちは、そう言って、最後の乗り物観覧車のあるところに向かって歩いていた。
「アスカ、今日は楽しかったね」
「そうね。私もいっぱいいっぱい楽しかったわ。シンジ!!」
「うん、僕、観覧車ってすごく楽しみにしてたんだ」
「どうして?」
「だってあんな高いところからの景色とっても奇麗だろうなぁって思ってたんだ」
「そう・・・・・」
「アスカ?」
「どうしたの?疲れちゃった?」
「そんなわけないでしょ!!さ!早く行きましょ!!」
「う・・・うん、あ・・・アスカ引っ張らないでよーー」
「はやくーーー!!シンジ!!」
私は、シンジの腕を引っ張りながら観覧車の方へ引っ張って行った。
シンジ・・・私はね・・・シンジと乗る観覧車すごく楽しみにしてだんだからね!!
そして、私はこのデートずーーっとずーーっと忘れないから!!
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約 束 「 後 編 」
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「着いたね」
「うん、さ!!乗りましょ!!」
「うん、そうだね」
私たちは、観覧車に乗り込んだ。
シンジと私は向かい合って座っている。
今はまだ、乗ったばっかりでゆらゆら揺れている。
徐々に、揺れもおさまってきた。
「うわぁ!!高いねぇ!!」
「なに言ってんの!!まだ、乗ったばっかりじゃない!!」
「そ・・・そうだけど・・・」
シンジは、恥ずかしそうにそう言うと、窓越しに外を見下ろしていた。
私は、外の景色より・・・・・シンジの方ばかりを見ていた。
「アスカ?あれ見てよ。僕たちがやったゴーカート場だよ」
「え!?・・・・・あ!ほんと!!」
「アスカ速かったよねぇ」
「あったりまえじゃない!!私にできないことはないの!!」
「今日は、ほんと楽しかったね。アスカ?」
「うん、楽しかった」
「あ・・・アスカと・・・・・その・・・・・」
「え!?なに?シンジ?」
「う・・うん・・・その・・・アスカとデートができて楽しかったよ・・・」
「シンジ・・・・・」
私は、嬉しかった・・・・・
シンジは・・・・・私とデートができて楽しかった・・・そう言ってれた・・・
「シンジ・・・・・そっちに行ってもいい?」
「え・・・・・う・・うん、でも気おつけてね。アスカ」
「うん、ありがと。シンジ」
そう言って、私は立ち上がってシンジの方行こうとした。
しかし、さすがに揺れるため私はバランスを崩しシンジの方へ倒れた。
「きゃ!!」
「あ・・・アスカ!!」
シンジは、私受け止めてくれた・・・・・
そして、私はそれに気づき目を開けると、目の前はシンジの胸の中だった・・・
私とシンジに抱きあうような格好になっていた。
シンジ・・・・・
「アスカ?大丈夫かい?」
「うん・・・ありがと・・・シンジ」
「アスカ・・・ほら・・・見てごらん」
「え!?」
私は、シンジの言葉に誘われて・・・・・ゆっくりシンジの指差す方向を見た。
そこには・・・・・
そこには・・・・・私の好きな、真っ赤な夕日がすごくきれいに思えた。
私はそれを・・・・シンジの胸の中でシンジと一緒に見れたことに私は・・・・・
そして私は・・・今日この日が私の大切な大切な時間だったかを感じていた・・・
「うわぁ・・・・・きれい・・・・・」
「ほんと・・・・・きれいだね・・・」
「シンジ・・・・?」
「なに?アスカ?」
「今日は・・・ありがと・・・シンジ私・・・シンジとデートできてとっても楽
しかった・・・今日のこと絶対に忘れない・・・・・忘れないから・・・・・」
「アスカ・・・・・」
私は・・・・・恥ずかしくなって・・・・・シンジの胸に顔をうずめた・・・・・
「アスカ・・・・・僕も・・・忘れないよ。今日は、ほんうとに楽しい一日だった。
アスカとデートして、こんなにきれいな夕日見て・・・アスカ・・・ありがとう・・・」
「シンジ・・・・・」
「アスカ・・・・・」
そして、私たちは観覧車が一番上のところに来た時・・・・・
私とシンジは・・・・・お互いの唇を重た・・・・・
私は、シンジがなぜ・・・・キスをしてくれたのかわわからない・・・・
でも、その時私は・・・シンジと抱きしめあって・・・シンジのぬくもり
を感じ・・・・・幸せだった・・・・・
そして、私たちは、ゆっくり唇をはなし・・・お互いを抱きしめあっていた・・・
「シンジ・・・・・好き・・・・・」
私の目には・・・いつのまにか涙があふれ、シンジにそう・・・呟きつづけていた・・・
そして・・・・・シンジは、私を優しく抱きしめてくれていた・・・
そして、時間が過ぎて行き私たちは、電車に乗り・・・
そして・・・・・
「第3新東京市・・・・・第3新東京市・・・・・」
電車の中に駅員さんの声が響く。
「アスカ・・・・・着いたよ・・・」
「うん・・・」
電車から降りて・・・・・外に出ると・・・あたりはもう暗い・・・・・
あれから私たちは・・・・観覧車を降りそして、そのまま遊園地を後にした。
その間・・・私とシンジの間には言葉は、なかったけど・・・・・
私たちには、十分すぎるのほどお互いの気持ちは理解できた・・・・
「ただいまー!!」
「ただいまー!!」
「ミサト!!いる!?」
「あら、お帰りなさい。シンちゃんアスカ!!」
「2人っきりのデートは、どうだった?シンちゃん?」
ミサトは、にやにやしながら、シンジを問い詰める。
シンジは、微笑みながら。
「楽しかったです。とっても!!」
「アスカ?楽しかった?」
「えぇ!!もちろん、すごく楽しかったわ!!ね!?シンジ!?」
「うん!!」
「それじゃ、私たち着替えてくるから、テレビでも見てないさい。ミサト!?」
「はい!はい!」
「シンジ、行きましょ!!」
「うん、わかった。じゃぁ、ミサトさんすぐご飯作りますから」
「OKOK、早くねぇー、シンちゃん」
そして、私はシンジの手を引っ張りながらシンジの部屋の前まで来た。
「あ・・・アスカ?」
「シンジ・・・・・」
「今日は・・・・・ほんとに楽しかった・・・・・ありがと」
「ううん、私も夢見たな日だった」
「その・・アスカ・・・」
「ん?なに?シンジ?」
「今度・・・・・また、一緒にどこか行こうか?」
「え!?・・・・シンジ・・・今なんて・・・?」
「その・・・また・・・・・どこか行こうか?」
「シンジ・・・・ほんと!!」
「うん・・・アスカさえよかったらのことだけど・・・・・」
「いいに決まってるじゃない!!約束よ!!」
「うん、約束!!」
「私、この約束絶対忘れないからね!!」
「うん、僕も忘れないよ!!」
「シンジ・・・・・」
「また・・・また2人で行こうね!!」
「うん・・・・・・」
嬉しかった・・・・
いつのまにか私は泣きながら・・・シンジに抱きついていた。
そして私は・・・・
「アスカ・・・・・」
「シンジ・・・・・キスして・・・・・」
「・・・・・・うん」
私たちは・・・・・この約束を2人で誓うように・・・
またいつか、私たちのこの約束その日まで・・・・・・
お互いの唇に・・・そっと・・・キスをした・・・・・
シンジ・・・・・大好き・・・・・大好き・・・・・・
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かくしEVAルーム100万ヒットおめでとうございます。
私は、この「約束」が初めての作品で、いろいろ悩んだ末やっと完成しました。
時間もなかったんで細かいところは、勘弁してくださいね!!
ではでは、これからもかくしEVAルームを応援してます!!
ほんとうに、100万ヒットおめでとうございます!!
YUKIHIROでした。
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