朝が来た。
私は目覚めた。もう、一人じゃない。
私は今日も念入りに朝のお手入れをして、着替えを済ませた。
鏡の前で、確認する。
うん、今日もアタシはきれい。
今日も私は、気合いを込める。
「行くわよ、アスカ。」




い翼

最終話
人のつくりしもの


「こらっ!いいかげんに起きなさい、バカシンジ!」
「なんだ。アスカか。」
「何だとはなによ、それが毎日起こしに来てあげている私に対する感謝の言葉?」
「うん。ありがと。じゃ、あと5分寝かせて。」
「(ピクピク)この私が起こしてやってんのよ、少しは感謝して、さっさと目を覚ましなさい!」

(一瞬の沈黙)

「エッチ、チカン、ヘンタイ、信じらんない!」
パン!!
「しょうがないだろ、朝なんだから!」
パン!!!

「いいかげんに起きて下さい。お父さん。」
「うーむ。あと5分。」
「(ピクピク)何シンジと同じこと言ってるんですか!さっさと起きて下さい!」

(一瞬の沈黙)

「ギ、ヤー。」
走り去るアスカ。一人残されるゲンドウ。
「…フッ。問題ない。」

「いいかげんにアンタも起きなさい。レイ!」
あれ…いない…。
「なに?」
私は、心臓が止まるかと思った。
「あ、あああ、あんたね。いきなり後ろから話しかけないでよ。び、びっくりしたじゃない。」
私が振り向くと、レイはシャワーを浴びて出てきた所だった。…裸だ。
「起きたのなら、おはよう。と言うものなのよ。分かった?」
レイはうなずく。
「さあさあ、男どもが起きる前に、早く着替えなさい。」
「何故?」
「女の肌は、男に見せてはいけないの。」
「何故?」
「…その方が、ありがたみが出るからよ。」
「そう。」

こうして、私の日常が再び始まった。でも、もう「ありふれた」なんて言わない。この生活は、毎日自分で作って行かなくてはならないものだ。家族みんなで作らないと、幸せには、なれないんだ。

「シンジ、たまには私より先に起きて朝食くらい作って、『おはよう、アスカ。』くらい言ってみなさいよ。それがダメなら、『アスカ、今日はいい天気だから町まで出よう。』とか言って私を誘いなさい。」
「ゥゥゥ、何で?」
「アンタバカ?自分から心を開かなければ、相手も心を開かないのよ。それに、私ばっかり母親役をやってるんじゃ、疲れるじゃない。たまには、アンタがやるのよ。それに…」
「それに?」
「私が事故とかにあったら逆戻り、じゃいけないのよ。幸せは、努力が必要なんだからね。素直になる努力が。」
「僕は、アスカが側にいてくれるだけで、幸せだよ。」

パン!!

「バカ!知らない!」
「ゥゥゥ、何で?」

私達は、みんな「見えない翼」を持っている。
みんな、気付いてないだけ。
他人の翼にくるまれていると、とても気持ちが良くて、つい自分の背中にも翼があることを忘れてしまう。
でも、いつか、気付かなくてはならない。
未来にはばたく見えない翼は、あなたの背中にもあることに。

おばさま。天国のおばさま。いろいろあったけど。私は今、幸せです。

それから私達が大人になるまでに、本当にいろんな事があったけれど、
(明るくなったレイがへぼかったり、急にシンジがもてだしたり、おじさまが再婚するとか言い出したり…ありすぎて、伝えきれないから。) その話は、また今度。


we all have "angels' wing".
epilogue."God's in his heaven.All's right with the world."

投稿小説は終った。しかし、これで全てが終っては宣伝が出来ない。
焦る作者。いくら電波が来ないとはいえ、自分のHPを約2ヶ月も更新しないでこんなことやってていいのか?
次回「作者のいいわけ。」