<残酷なおとなたちのテーゼ>
「こちらです」
ネルフ保安部員にリツコが案内されたのは三畳間ほどの広さの独房であった。懲罰的な
意味合いも含め、前の部屋から移動させられることとなったのである。中の調度品とい
えば簡易ベッドが一つ。蛍光燈すらないその部屋には、独房と廊下を隔てるドアに空い
た隙間から漏れてくる明かりが唯一の光源。手には手錠がはめられたまま。リツコがそ
の簡易ベッドにすわると同時にドアは閉められた。部屋の中を暗闇と静寂が支配する。
「疲れたわ、母さん・・・・・」
そう言って壁にもたれかかり目をつぶるリツコを、闇の静けさが包み込み、深い眠りへ
と導いていった・・・。
*
・・・・ミ〜ン、ミン、ミン、ミ〜〜〜ン、ミ〜ン、ミン、ミン、ミ〜・・・・
セミが鳴いている・・・・。夏、かしら・・・・。
「・・・・えーん、えーん・・・・」
誰か泣いている・・・。
「・・・・こっちきちゃだめぇ!!・・・・」
ちっちゃな女の子だ・・・・。
「・・・・あっちいけぇ!・・・・」
何か抱いている・・・・。子猫かな・・・・。
「・・・・あっちいけったらいけえぇ!!・・・・」
野良犬におもちゃにされてる・・・・。意地の悪そうな犬だ・・・・。噛みつこうかよ
そうかと迷っている・・・・。匂いをかぎまわっているわ・・・・。あの子、どうやら
子猫を守っているらしい・・・・。
「こらっ!」
女の子の頭の上から男の人の声がした。
「あっちへいけ! しっしっ!」
それで野良犬は逃げていってしまった。なんとなく頼もしい感じがする声・・・・。
「お嬢ちゃん、だいじょうぶかい?」
やさしい声を女の子にかけてくる・・・・。
「・・・・ひっく、ひっく、うえーん・・・・」
あらあら、腕の中に子猫を抱いたまま泣き出しちゃったわ・・・・。
「うーん、困ったな。名前はなんて言うの?」
目線が同じになるよう、腰をかがめて女の子の顔をのぞきこんでる・・・・。
「・・・・ひっく、ひっく、リツコ、赤木リツコっていうの・・・・」
そう、あたし・・・・。
「そうか、リツコちゃんか。けがはなかった?」
「うん、でも、でも、この子がけがをしたの、ひっく」
「どれ、見せてごらん」
そう言って子猫を抱きかかえた。やさしそうな顔・・・・。
「うん、たいしたことはないよ。うちにある薬をつけておけば大丈夫。ちょっと待って
てね」
子猫を抱えて近くの家の庭に入って行ったわ・・・・。
「ほら、もう大丈夫だよ」
家の縁側に救急箱を出して、子猫のけがをみてくれている・・・・。
「ありがとう、おにいちゃん!!」
もう、本当にうれしそうに・・・・。
「そうだ、おにいちゃんのおなまえはなんていうの?」
そう、名前は・・・・。
「ぼくかい? アキヒコっていうんだ。よろしくね、リツコちゃん」
「うん、アキヒコにいちゃん」
そうだった・・・・。アキヒコにいちゃん・・・・。おにいちゃん・・・・。
*
おにいちゃんとあったのはそう、保育園か小学校にあがったばかりのころの夏休みが
最初。休みになって母さんの田舎につれていってもらったとき、だったかしら・・・・。
でも、研究が忙しくて、休みになって家にいる私のめんどうをみきれず自分の実家に
押しつけたってのが本当だったんでしょうね。それが証拠に一度預けたらすぐ研究所の
ほうへとんぼ返り。休みがあける直前まで迎えにこなかったもの・・・・。
それに実家のほうも早くにおじいちゃんはなくなっていたし、おばあちゃんは近くの
役場で働いていたからあまり私のことはかまってくれなかった。まあ、母さんのように
研究が遅くなって夕飯が九時、十時になるってことだけはなかったけど・・・・。
でも、そんな暮らしには慣れっこだったし、なんといっても実家のまわりには初めて
見るようなものばかりで飽きなかった。そんな中であのことがあって、おにいちゃんと
出あったのね・・・・。
*
その日の夕方、おにいちゃんは子猫を抱き、私の手を引いて家までつれて行ってくれ
た。後でわかったんだけれど、おとなりさんだった。まあ、おとなりといっても家の敷
地から敷地までけっこうあったし、子供の感覚からいったらかなり離れているって感じ
だったかな。日が落ちるとかなり恐いのよ。なんか闇の中に吸い込まれてしまうようで
ね・・・・。
だから、家に着いておばあちゃんとあったときも、おにいちゃんの手をしっかりと握
って放さなかった。そんな私をおばあちゃんは困ったようにみていておにいちゃんに謝
っていたけど、おにいちゃんはいいんですよって笑って答えていたっけ。その夜はおば
あちゃんに頼んでその子猫と一緒に寝たのよね。まあ、その子猫がそれで家に居着いた
としても、田舎のことだから内猫も外猫もたいして苦にならなかったんだろうけど。そ
れからだったわね。おにいちゃんのところに入り浸るようになったのは・・・・。
*
「おにいちゃん、この子のけがはどう?」
「うん、もう大丈夫だよ」
そう言って子猫を返してくれた。おにいちゃんの部屋は八畳ぐらいの広さの板の間で、
机と本棚、そしてパソコンで壁の一面が埋まっている。それでも子どもの自分にしてみ
ればかなりの広さに思えたし、一階にあったせいかちょっと薄暗かったからよけい広く
感じたのね・・・・。
「おにいちゃんって何のお勉強しているの?」
「くじけた人の心をね、どうしたら元のようにしてあげられるんだろうってことを勉強
しているんだ」
「ふうーん」
後で聞いたら精神科医を目指しているらしかった。家もどうも医者の家系で、その年
大学に受かり、休みを利用して帰省中・・・・だったかな。
あとは小さい子のお定まりで、あちこち部屋の中を動き回っておにいちゃんを困らし
ていたっけ。そのこともあってか、よく外へ遊びにつれていってくれたわ。小川や雑木
林、そんな自然の中ばかりでなく、自転車に乗せて近くの店までつれていってくれて、
かき氷を食べさせてくれたりもした。それに近くの神社の夏祭の日に出る屋台へなんか
もね。空に打ち上げられる花火がきれいだったっけ・・・・。
*
そして夏休みも終わるころ母さんが迎えに来た。でも、私はおにいちゃんのもとから
離れたくなかったから、随分と駄々をこねて母さんとおばあちゃんを困らしたわ。そん
な様子を見て、おにいちゃんは言ってくれた。それじゃあ今度の冬休みに会おうねって。
たぶんその場しのぎに言ったんだろうけど、そのときの私はおにいちゃんが約束してく
れたことで安心したわ。だっておにいちゃんが私との約束やぶるわけがないものって
ね・・・・。
*
で、冬休みになったら、今度は自分から田舎へ連れてって母さんにせがんだの。母さ
んも始めはちょっと迷ったようだったけど、私がしつこく言うもんだから根負けして連
れてきてくれたみたい。でも、おにいちゃんは私との約束を守ってくれた。私が田舎の
家についてすぐに会いに行ったら自分の部屋にいて、よく来たねって言ってくれたもの。
おばあゃんのほうからも前もっておにいちゃんにお願いしてくれていたみたい。それか
ら後はもう、おにいちゃんにべったりだったわ。さすがに冬は寒かったから、もうそん
なに外へはいけなかったけど。でも、それに代わる遊びを教えてくれた。それが私とコ
ンピューターとのつきあいの始まり・・・・。
*
始めはお定まりのゲームだったわ。それでもおにいちゃんはけっこう私との対戦を楽
しんでいたみたい。時々本当に悔しそうな顔をしてたから。そのあとおなかがすくと、
おにいちゃんはホットケーキを焼いてくれて、暖めたミルクと一緒に出してくれた。バ
ターとハチミツをたっぷりと塗ってね。おいしかったわ・・・・。
で、おにいちゃんはコーヒー。私も飲みたいといったら、もう少し大きくなるまでだ
めだよって言って飲ませてくれなかった。でも、それでも飲みたいといったら困ったよ
うな顔をして、ミルクに少し入れてくれた。ちょっと苦かったかな・・・・。
それに、ゲームばかりじゃなくて物語のようなものも読んでもらったわ。ノート型の
パソコンを居間のこたつの上においてね。始めは隣にすわって読んでもらっていたんだ
けれど、絵を映し出すディスプレイをのぞきこむのがたいへんなのね。でも、どうして
もおにいちゃんに読んでもらいたかったの。で、しまいにはおにいちゃんにあぐらをか
いてもらって、その上にすわっちゃった。そうするとなんだか母さんとは違ったにおい
がしてふしぎな気持ちだった。それにとっても暖かかったのよ・・・・。
で、そのまま眠り込んじゃって、気がついたらおにいちゃんのベットの中ってことが
何度もあったっけ・・・・。
*
「リツコちゃんは頭がいいなあ。おかあさんに似たんだね」
「ううん。おにいちゃんに似たの」
そのあとは、遊んでもらっているというより家庭教師っていう感じだったわね・・・・。
やっぱりゲームばかりじゃ飽きるし、それにおにいちゃんの教え方は上手で学校の先
生の授業よりよくわかったもの。学校の科目だけでなくいろいろなこと、それにおにい
ちゃんの学んでいる専門分野やコンピューターについても教えてもらった。その頃には
自分が何が好きかぐらいはわかっていたけれど、おにいちゃんの影響がずいぶんとあっ
たんだと思う。だっておにいちゃんの話してくれることはとってもおもしろくて、次か
ら次へと話が広がっていくんだもの。飽きるってことはなかったわ・・・・。
私が正解するとまるで自分のことのようにうれしそうににこにこと笑っていたわね。
そんな顔がみれるとうれしかった。ごほうびはまたあのホットケーキ。でも、ずっとい
っしょにいてくれたのが一番のごほうびだった・・・・。
それからは長い休みのたびに田舎に帰っていた。少し大きくなったら自分でさっさと
用意して列車にとび乗ってね・・・・。
*
でも、一つだけ好きじゃないことがあった。それはおにいちゃんが母さんのことを誉
めていたこと。そのころ、あまり私は母さんのことが好きじゃなかったの。嫌いという
んじゃないんだけれどもね。たぶん、小さいころにかまってくれなかったからだと思う。
他のひとよりかは多少私のことを気にかけてくれている程度、そんなふうに思ってた。
そんなふうに思っていた人をおにいちゃんが誉めるのが何だがしゃくだったのね。そう
したらおにいちゃんは少し悲しそうな顔をして、こう言ったっけ・・・・。
「リツコちゃん、自分のおかあさんのことをそういうもんじゃないよ。きみのおかあさ
んは立派な仕事をしているんだ。困っている人を助けてあげられるようなね。だからそ
の困っている人たちのために、もう少しおかあさんを貸しておいてあげて欲しいん
だ・・・」
「うん、それじゃあ、おにいちゃんがかわりになってくれる?」
そうそう、どさくさに紛れてかなり図々しいことを言ったのよね。おにいちゃん、その
あと困ったような顔してたわ・・・・。
*
中学生になったとき、おにいちゃんに聞いたことがあったわよね。どうして精神科の
お医者さんを目指している人がコンピューターにそれほど興味があるのかって。そうし
たらこう答えてくれたっけ。
「人の心っていうのは壊れやすいものなんだよ。特に助けを求めている人の心というも
のはね・・・。接し方を間違えると取り返しのつかないことになることもあるんだ・・・。
だからそういった心の状態を、コンピューターの中でシミュレートさせることができれ
ばもっと上手にできるんじゃないかと思ってる。そうした分野での研究の第一人者が君
のおかあさん、赤木ナオコさんなんだよ・・・」
そのときから母さんは自分にとって一つの目標、乗り越えるべき対象としてかわった
の。いわば休戦状態、ってとこかしら。それからは親子としての付きあい方もましにな
ったと思う。このことだけでもおにいちゃんに感謝しているわ。そう、感謝している・・・・。
*
今から思うと私はおにいちゃんの患者第一号だったのかもしれないわね。親からかま
ってもらえなかったために、自分にあれほどなついてきた私をほっとけなかったんだと
思う・・・・。
実際、何の疑問も持たなかったわ。なんでこんなにおにいちゃんが私にやさしくして
くれるのかってことを。長い休みになれば必ずいっしょにいられるってことが当たり前
だって思っていた。そしてずっとずっとこのまま続くんだって思っていた・・・・。そ
う、あのセカンド・インパクトが起こるまでは・・・・。
*
あの時、おにいちゃんは大学に残って研究を続けていたわ。そしてセカンド・インパ
クトが人々の心に及ぼした影響を調査するためのフィールドワークに参加した。でも、
その調査におもむいた先が社会不安から隣国との紛争を起こし、その際解決に乗り出し
た国連軍の軍事行動に巻き込まれてしまったのよ・・・・。
また再会できることを楽しみにしていたある日、フィールドワークに参加するため今度
の休みにはあうことができない旨の連絡をおにいちゃんから受けたときには何かいやな
気がしたわ。何もこんな時にそんな危険を冒してまで行くことはないって言ったんだけ
ど、おにいちゃんの心は変わらなかった。こんな時だからこそ行かなければならないん
だよって困った顔をして言った。そう、いつも私が無理を言ったとき、しょうがないな
といって見せていたあの顔で・・・・。
そして調査先で紛争が始まったことをニュースで知り、しばらくしておにいちゃんがそ
の際に死亡したとの連絡があったわ。
あまりのショックに涙すら出なかった・・・・。二人のいっしょに写っている写真を見
つめながら日がな一日、暗い部屋に閉じこもっていたっけ・・・・。
そんな状態を見かねてか、母さんは生涯にただ一度私を励ましてくれたわね。自分のや
りたいことをやりなさいって。それで気がはれることならばなんでもかまわないわよっ
て。その時私はおにいちゃんのようになりたいって思ったわ。自分を頼ってきた人、自
分を必要だと思ってくれている人の力になれるような人にってね。でも、おにいちゃん
のような人の痛みを自分の痛みとして受け止められるような医者にはなれそうもない。
そのかわりおにいちゃんが力を借りようとしていたコンピューター関係ならできるかも
しれないと思ったわ。幸い、その第一人者が身内にいたしね。あとは血、としか思えな
かったわ。どんどんその方向へ脇目もふらず突き進んで行った・・・・。
そして高校、大学、ゲヒルン、ネルフへと時代が移り、自分の居場所らしきものもわ
かりかけてきたわ。どうやらMAGIシステムを完成させることができたことで母さん
に対する引け目も感じなくなったし、なによりエヴァシステムそのものに興味があった
しね・・・・。
でも、あの子たち、レイ、アスカ、シンジ君たちを見ていると本当に昔の自分を思い
出してしまうわ。それぞれがあの時の私と同じものを求めている・・・・。お互い、幼
いころ親に捨てられたがゆえの他人との接触。それはハリネズミのジレンマを招かざる
をえないものよ。それと自らの存在理由、その自己顕示は結局のところ強がりなんだけ
れど本当は不安で押しつぶされそうになっているわ。でも、求めることをやめることは
できない・・・・。それをやめてしまったら、人間でなくなるからかしら? ねえ、お
にいちゃん。教えて欲しいの。どうしてかしら、つらいのはわかっているのにね。おに
いちゃんのようにはなれないけれど、あの子たちが私を必要としているのならもうしば
らくそばにいなくちゃいけないかしら・・・・。
それがあの子たちにできる、私たち残酷なおとなたちのせめてもの罪ほろぼしになる
のなら・・・・。
*
そのころネルフ司令長官室では、碇ゲンドウが独房内のリツコの様子を映し出してい
る暗視モニターを見つめていた。机の天板に肘をつき、両手を口元で組むいつもの格好
をして。ひとり影のように寄り添っていた冬月コウゾウが声をかける。
「碇、本当にいいのか。これでは洗脳だぞ」
そう、実のところ催眠誘導したリツコにMAGIを介して、今一度現場復帰できるよう
な動機づけを行っていたのである。いわばリツコの見ていた夢は、ゲンドウたちにとり
都合のよい結果を産み出すはずのMAGIが作り出したバーチャルリアリティー。
「かまわん。クローンシステムを破壊してしまったことは許しがたいが、まだあの科学
者としての才能は必要だ。失われてしまったものを嘆いてもはじまらん。それよりも、
失われかけているものを守ることのほうが重要だよ。我々にはそんな余裕はない」
あくまでも冷徹そのものといった口調だった。
「いやはや、いかに目標達成のためとはいえ、親子二代にわたって利用し尽くされると
は憐れだな。そう思わんのか、お前は」
コウゾウは無駄とは知りつつも、思いをそう口に出さざるをえなかった。
「ナオコにはいままでのつぐないを十分させてもらうさ。あの世でね・・・」
ゲンドウは少しの動揺も見せない。
「そうか・・・」
コウゾウには、もうかけるべき言葉がなかったのである・・・。
*
リツコはMAGIの作り出す夢の中にまだ身を任せている。たとえそれは脚色されて
いようとも、幼いころ本当にあった出来事。命令されたとはいえ、ナオコの人格を付与
されたMAGIがこの母娘共通の思い出から再現させたもの。母は娘を気遣って思い出
をつむぎ、娘は心の安らぎを求めてその中に身をひたす。そして再び歩みだせるまでに
回復したリツコを、MAGI=ナオコは解放した・・・。
*
・・・夢、だったのね。なつかしい夢。このところしばらく見てなかったわ。昔はあ
んなに見ていたのにね。でも、うれしかった・・・。
母さんが見せてくれたの? おかげでもう一度やり直せそうよ。司令たち、許してはく
れないでしょうけど。でも、科学者としての私はまだあの子たちにとって必要だと思う
から・・・。
誰かこちらに向かってくる靴音がする。ようやっとお出迎えね。死刑執行の知らせか
しら・・・。
そしてそれはリツコの収監されている独房の前で止まった。次いでノックの音がする。
「リツコ、いい?」
そう言ってミサトはドアを開けたのである・・・。
おしまい
記念コメント(涙のリツコ編)
リツコ:・・・・・
ミサト:またコメントにリツコなの?全く、アンタは思わぬ伏兵よね。シンジ
君やアスカが人気ならともかく、大体指名されるのはアンタだもの。
絶対おかしいわよ。
リツコ:・・・・・
ミサト:リツコ?もしかして・・・・泣いてるの?
リツコ:な、泣いてなんかないわよ。失礼ね・・・・
ミサト:別に恥ずかしがる事なんてないじゃない。リツコが泣いたって誰もお
かしく思わないわよ。リツコも人間なんだから・・・・
リツコ:・・・・わ、私は冷酷な天才科学者なのよ。そのことを忘れないで・・・
ミサト:・・・仕方ないわよ。いいお話だもんね。リツコが泣いたって・・・・
リツコ:泣いてないって言ってるでしょ!!
ミサト:・・・・そんなに自分を鎧って・・・・辛くないの?
リツコ:・・・泣き言なんて、許されないのよ。計画を成功させるためには・・・
ミサト:もう少し自分を持ったら?リツコだって、魅力ある女なんだから・・・
リツコ:・・・・・
ミサト:泣きたい時は、泣いた方がいいの。そうすれば、辛くてもいつか安ら
ぎを覚えることが出来るから・・・・
リツコ:・・・ミサト・・・・あなたの胸、借りていい?
ミサト:・・・いいわよ。泣き顔を見られたくないんだったら、アタシが隠し
てあげる。アタシ達は、昔から親友だったじゃない。遠慮なんて要ら
ないのよ。
リツコ:・・・・・
ミサト:・・・ほんとはアタシの胸なんかじゃなくって、別の胸があればいい
んだけどね・・・・
さてさて、記念投稿第三十一弾はnoikeさんのSS、三つ目です!!
沢山下さいまして、ありがとうございます。それもいい話ばかり・・・私も感
動させていただきました。私はリツコさんの事をかなり恐い女性に描いていた
という事もありまして、こういうお話を改めて読むと、彼女の悲しさや、心の
綺麗なところを見せられたような気がします。人には様々な感じ方があるもの
ですが、私には共感出来る話でした。やっぱりお話と一つになれるっていいで
すね。私もこれからそういう話を書いて行けたらいいなと思っております。
私もまだまだ未熟で、「わからない事は書かない」と豪語しておりますが、や
っぱりそれではいけませんね。これからも精進したいと思います。
noikeさんも、これを読んでいる皆さんも頑張ってください。自分の心を何か
に表現するって、素晴らしい事だと思いますよ。そして、それが多くの人に感
じてもらえたら・・・うれしいですよね。何だかいつもと違った感じになって
しまいましたが、ご心配なさらずに。
では・・・・
noikeさんへのお便りはこちら:
noike@fa2.so-net.or.jp
戻る