勝手にかくしEVA外伝
──嘘と目覚し時計──
作者より:
ずいぶん前から、見かけなくなりましたね。
ゼンマイ巻きの目覚し時計。
夜寝る前に、ジコジコ巻くんです。遠足の前の晩なんかは
いつもより念入りに巻いたりするんですよ。
明日の朝は頼むぞなんて話し掛けたりして。はは。
いつのまにか無くなっちゃった、あの時計。
あの二人の手に渡ったらいいなあ、なんて話を作りました。
設定:
ええと、基本設定は高嶋さんのかくしEVAルームからとってます。
本編六十八話「恥ずかしアスカ」以降のつもりで読んでくださいね。
ピピッツ!カチッ!
目覚しの音が鳴るのと、僕が起き上がって、ベルを止めるのはほぼ同時だった。
時刻は午前6時、窓の外はもう明るい。
「よし、今日もいい天気みたいだ。」
起き上がって、着替えをすませて顔を洗って、エプロンを付けて台所に立つ。
6時10分ジャスト。これから2人分のお弁当と3人分の朝食を作るのだ。
冷蔵庫から、作りおきしておいたハンバーグをとりだす。冷凍してあったもの
なので少し味が落ちるけど、市販品よりおいしいだろう。
手早くフライパンに火にかけ油をまわす。
「ジュゥーーッ」
肉に火が通るまでの僅かな間に、朝食用のサラダ用のレタスを手で割ると
手早く水洗いする。毎朝の事なので1分たりとも無駄にすることはないのだ。
一通り準備が出来上がると、7時になりかけている。そろそろ同居人のうち
の一人を起こさなくてはならない。毎朝のことであるがちょっと気が重い。
「年頃の女の子の部屋に毎朝入るのって普通じゃないよなあ。」
なんてことをぶつぶつ言いながら、ノックする。ふすまなので「ボコボコ」
という情けない音になる。
「アスカー。起きてる?もう時間だよー。」
なんの反応もない。
一度ほっといてやろうかとも思うのだけど、そのあとの惨劇を考えると
僕には出来そうもない。
「入るよー。」
ふすまを開けると、栗毛色の髪の女の子が気持よさそうに寝入っているのが見える。
「なんで自分で起きないんだろ。」
机の上の目覚し時計をみると、なんとOFFになったままだった。
ぼくのことをよっぽど信用しているのか、それともだらしないだけなのかな。
そんなことを考えながら、アスカの枕もとまで来た。
「お・き・て・よー」
耳元でどなってみたが、まったく反応がない。ぼくはアスカと違って
あまり大きな声を出すのが得意ではない。
「しかたないなあ。」
こんな事もあろうかと用意しておいた、濡れタオルを取り出すと、アスカの
顔に押し当てた。冷蔵庫で一晩冷やしておいたそれは、アスカの眠りを覚ます
のに十分だったようだ。
「ひゃあ!」
アスカはものすごい勢いで起き上がるとタオルを払いのけた。
『低血圧とかで起きれない訳じゃあないんだよなあ。
入院するまでは、僕が朝食準備するまでにはちゃんと起きて来たし。』
なんてことを考えていると、アスカは不満そうな顔をして言った。
「あーもう、なんて起こし方するのよー。心臓止まっちゃうかとおもったわよ。
もう少し優しい起こし方できないの?」
僕は落ちたタオルを拾うと、ふすまを閉めながらいった。
「いくら呼びかけても、起きないんだからしょうがないだろ。」
僕が、フライパンからベーコンエッグを皿に移しかえていると、制服に
着替え終ったアスカが来た。
「いつも、いつも、あたしがシンジに起こされてばかりっていうのなんだか
不公平な気がするのよね。」
「アスカが寝過ごすのが悪いんだろ。今朝なんか目覚しセットしてなかったよ。」
「うっ、あたしの言いたいのはそういう事じゃあないわよ。」
痛い所を突かれたアスカは、紅茶にミルクを落しながら話をそらす。
「シンジは毎朝あたしの可愛い寝顔をみれるのに、私はなんにもなしじゃない?」
「じゃあ、アスカも僕を起こしてみれば。でも僕は寝坊なんかしないよ。」
「ふーん。シンジにしてはすごい自信じゃない。」
「そうかな。」
「じゃあ、もしシンジが寝坊したら、あたしがどんな起こし方しても
文句いわない?」
「ああいいよ。」
僕は自慢じゃあないけど、目覚しなしでも自分で決めた時間に起きられる。
僕が寝過ごすことなんてありえない。絶対の自信がある。
ちょっと情けない自信のような気もするけど、いつも寝坊するよりいいよな。
「じゃあ、約束ね。」
そのとき、新しいイタズラを思い付いた子供の様に、アスカの目が輝いた
のに僕は気が付かなかった。
次の日、日曜の朝。
用事のない日はアスカはなかなか起きてこない。ミサトさんにいたっては
昼までに起きて来たためしがない。
僕は一人分の朝食で十分だろうと判断すると、手早くフレンチトーストを
焼き始めた。
「おはよう。シンジ。私にもちょうだい。」
振り返ると、テーブルにほおづえついたアスカがいる。
「あれ。アスカ今日はおでかけ?」
みれば、外出用の服に着替えて身支度をすませている。しかもなんだか
機嫌がいいみたいだ。
「ふふ。ちょっとね。」
「ふーん。どこ行くの?」
「うんとね。デパートかな。」
「僕も、行こうか?荷物持ちくらいならするよ。」
アスカ一瞬嬉しそうな顔をしたが、すぐに首を横に振った。
「だめ、だめ。シンジはきちゃだめなの。」
夕方になってようやくアスカが帰って来た。
「ずいぶん遅かったね。」
「ごめーん。心配してくれたんだ?」
「べ、べつに・・・」
本当は、ちょっと心配だったんだ。朝の様子がちょっとへんだったから。
「・・ずいぶん、いっぱい買って来たんだね。
言ってくれれば僕も付いて行ったのに。」
「一緒にいったら意味がないでしょ。ふふ、はいこれ。」
青いリボンと白い包装紙で飾られた箱を差し出した。
「これ?僕に?」
「うん。」
「開けていい?」
「うん!」
リボンをほどくと、中からはアンティークな目覚まし時計が出て来た。
「珍しいでしょ。電気を使わない時計よ。ゼンマイ式時計っていうの。」
「わあ、始めて見るよ。なんかカチカチいってる。」
二十一世紀にはいって時計といえば、クオーツ式。しかも1分おきに
電波時報で現地時間に自動修正されるものが常識になっている。
したがって、時計が遅れたり進んだりするなんてことはありえないのだ。
『ミサトさんは、時計が遅れてなんて言い訳をすることがよくあるけど、
あのひとは特別だからなあ。』
ぼーっとしている僕にアスカは心配そうに尋ねる。
「どお?気に入ってくれた?」
「うん。ありがとう。」
「よかったあ。明日から使ってね。」
「はは、まさか時間になると爆発したりしないよね。」
昨日の朝のやりとりをちょっと思い出した僕は、意地悪くたずねた。
「ひどーい。」
二人で大笑い。
「残りの荷物は?」
「ふふ、全部時計よ。復刻版だけどね。ミサトの分もちゃんとあるわ。
でも、シンジのだけは二十世紀後期の本当のアンティークよ。大事にしてね。」
最近、あまりに正確な電子時計より、暖かみのある機械式時計が流行りになって
いるのは聞いた事があった。
でも、なにも家中の時計を買い替えなくてもいいのになあ。
『まあ、アスカの機嫌がいいんだからいいか。』
10日ほどして。
その日は、後かたづけをして、シャワーを浴びると1時を回っていた。
流石に眠い。ベッドにもぐり込む前に日課になっている目覚ましのネジを
回した。最初はちょっと面倒だったけど慣れると風情がある。
「おやすみ、アスカ。」
毛布にくるまると、ぼくはすぐに眠りに落ちた。
まだ夜も明けきらぬ早朝、栗毛色の髪の少女は目覚まし時計より先に
起きると身支度をはじめた。
ノックもせずにで同居人の少年の部屋のふすまをそーっと開ける。
少年が、完全に寝入っているをみて安心したように微笑む。
枕もとの目覚ましを手に取り、ベルをOFFにすると、自分の時計に
合わせ直す。
「よ、よし、準備完了。い、いくわよ、アスカ。」
彼の耳元でそーっとささやく。
「・・・シンジー・・・あさよー・・・・・おきなさい・・・・お・き・ろー」
「だ、だめね。しかたないわね。や、やくそくだからね、シンジ。」
耳まで真っ赤に染まった少女はゆっくりと少年に顔を近付ける。
「ん。はないきがくすぐったいな。」
彼女は無慈悲にも少年の鼻をつまむと、目を閉じた。
それから数分あと・・・・・・
『う、うう、なんだか、胸がくるしい・・う、うでがしびれてうごかない
か、かなしばりってやつ?まさか目をあけるとゆうれいとかがいたり・・・』
『うぅっ、にげちゃだめだ、にげちゃだめだ、にげちゃだめなんだよー』
勇気をだして目を開けると栗毛色のものが視界をおおっている。
思わず息をのんだ・・いやのみこめない。鼻と口がなにかあったかいもので
ふさがれているから・・・
僕は既に活動限界ぎりぎりとなった両腕でのしかかっているものを払いのけた。
「ぷ、ぷはあ!!!!はあはあはあ・・・・」
「きゃあ。いったーい。」
ベッドの脇には、赤面したアスカがしりもちをついている。
「シ、シンジ大丈夫?」
僕の顔はチアノーゼ寸前の真っ青な顔だったのだろう。アスカが心配そうに
声をかける。
「はあはあはあハァ、ア、アスカ?」
僕が自分の置かれていた状況を理解するのにたっぷり30秒はかかった。
いまのは、ひょっとして、いやひょっとしなくても・・・
うう頭に血がのぼってきた。なんて起こし方をするんだよぉ・・・
アスカは僕が乱暴に払いのけたのに怒りもせずに立ち上がった。
「ごめんね。怒った?」
真っ青だった僕の顔は今度は真っ赤になっているんだろう。不安そうに声をかける。
「そ、そんなことはないよ。ちょっとびっくりしただけだから。で、でも
どうして?」
アスカは恥ずかしそうに目覚し時計の方を指さす。
時計の時刻は7時30分を指していた。
「あ、あれ?もうこんな時間?め、目覚まし鳴らなかったのかな。」
「・・・・すごく良く眠っていたから気がつかなかったんじゃあないのかな。
あたしが、何度呼びかけても起きなかったし・・・だから・・約束でしょ。」
アスカは視線を僕に合わせずにいった。
「そ、そうかな。はは、昨日はちょっと遅かったから。」
きっとこの前の約束の事を言いたいのだろう。
僕はそれ以上の追求はしない事にした。
「いけない!お弁当と朝ごはんどうしよう。」
「大丈夫!準備できてるから。着替えて朝食にしましょ。」
良く考えれば手回しの良すぎることにおかしいとに気づいたはずなのだけど、
その時の僕は、寝不足と酸欠ぎみの頭と、恥ずかしさでそれどころでは
なかったのだ。
「う、うん。」
僕は、バジャマを脱ぎ捨てると、シャツを手に取った。
「ば、ばか!」
アスカは収まりかけた真っ赤な顔をまた赤くして部屋から飛び出していった。
「あれ、なんだか調子が狂うなあ。」
制服に着替えて、顔を洗ったけど、僕は寝入ったところをたたき起こされた
ような感じで、頭が重かった。
キッチンでは、アスカがエプロン姿で目玉焼きと格闘していた。
テーブルの上をみると、ポテトサラダにポタージュスープ、トースト、
茹でたてのソーセージ、デザートのりんごをむいたのと、紅茶とオレンジ
ジュースが並んでいる。
ぼくが、あっけにとられていると、アスカは満面の笑みを浮かべながら、
「はい、目玉焼き!」
ごていねいにも卵2つ入り。
「ふふっ、卵焼きはシンジにまだまだかなわないけど、
目玉焼きは結構自信あるの。」
はっきりいって食欲は全然ない。というより吐き気がしてきた。
でもせっかくアスカが作ってくれたのだから残すわけにはいかない。
でも、この量は普段のぼくでも食べられるかどうか。
「シンジ、どうしたの?」
「えっなんでもないよ。い、いただきまーす。」
「・・・・・・。」
ぼくは慌てて箸をとって目玉焼きにかぶりついた。
アスカは急に黙り込んでしまった。朝食にもほとんど手をつけない。
『まいったなあ。そんなにいやな顔しちゃったかなあ。』
ぼくの何気ない言動でアスカを傷つけちゃったのかもしれない。
なんとも気まずい雰囲気のなか、なんとか紅茶で、最後のトーストの
ひとかけをお腹に押し込んだ。
息をするのも苦しい、なんか、涙がでてきた。
時計を見ると8時を回っている。
とっくにトウジやケンスケが迎えに来てもおかしくない時間だ。
「遅いね。どうしたのかな。」
「そ、そうね。」
「電話して見ようか。」
「や、止めた方がいいと思うわ。」
「そうかな。じゃあ、もう行こうか。ぐずぐずしていると遅刻だよ。
あっ、ミサトさん起こしておかないと。」
「そ、それも止めた方がいいと思うわ。」
ここにいたって鈍い僕にもアスカの様子がおかしいのに気付いた。
アスカはさっきから僕と目を合わせて話をしていない。
「アスカ、なんか様子が変だよ。」
「・・・・。」
「さっきのことならあやまる。ごめんね。」
「ちがうの。べつにシンジのせいじゃあないの・・」
「でも、なにか心配事でもあるみたいだよ。」
「・・うん。学校に行きながら話す・・」
僕等はトウジ達への先に行くとの書き置きをのこして学校に向かった。
いつもの通学路だけど、様子が変だ。交通量も少ないし。
僕がいぶかしげにしているとアスカがようやく口を開いた。
「シンジ、ごめんね。」
「えっ?」
「とけい・・」
「・・・時計を?」
「進めておいたの。」
なぜって聞きそうになったけど、アスカのうつむいた姿を見て止める事にした。
「最初はちょっとしたいたずらのつもりだったの・・
でもぜんぜん疑わないシンジの顔みてたら・・・
なんか申し訳なくなっちゃって・・
私のこと心配してくれるから・・
いたずらだよって言えなくなっちゃって・・・。」
アスカはうつむいたまま立ち止まってしまった。
「ごめんね。一度シンジを起こしてあげたかったの。
朝ごはんを作ってあげて、おはよう朝だよって・・
でも、シンジめったなことじゃあ寝坊してくれないから・・・
・・そのために、家中の時計を進めたの。」
僕がアスカに出会ってから、アスカは変わったと思う。
エリートパイロットである事が全てだったころのアスカ。
全てを失って心を閉ざしてしまったアスカ。
僕とアスカの間に割り込む全てに敵意をむきだしにしていたころアスカ。
あの晩、ミサトさんと3人で話し合ってからのアスカ。
いまのアスカが一番いいとおもった。
家中の時計を進めるのはやりすぎだけど・・・
僕がずっと黙っているので心配になったのだろう。
「シンジ、怒ってる?」
アスカを安心させてあげるためにちょっと大げさに言った。
「ぜんぜん、気にしてないよ。」
アスカは大きく息を吐き出すと、
「あーよかった。シンジに嫌われるんじゃあないかと思ってひやひやしてたの。」
「もう、こんな馬鹿なことしないわ。だってシンジに嘘ついているのが、
こんなに辛いなんて思ってなかったもの。」
肩をぐるぐる回すと、
「もう肩こっちゃって、いたたたた。」
大袈裟に顔をしかめて見せる。でも、その顔はいつもの元気なアスカだ。
「ねえ、まだ時間があるでしょ。ちょっと寄り道していかない?」
「えっ。どこに?」
「最近、しゃれた喫茶店見つけたのよ。」
僕はさっき、無理矢理朝食を食べたせいで、胸焼けがおさまらないんだけどなあ。
「さっきは、嘘がいつばれるかどうかドキドキしてて、朝ごはん
喉に通らなかったの。」
アスカは僕の返事を待たずに走り出した。
「シンジー、早くぅ。」
僕は、アスカを追いかけはじめた。
「待ってよー。」
後日談(おまけ)
ミサト:「ふむふむ。昨日の朝はそんなことがあったのね。」
アスカ:「ちょっと、なんでミサトがでてくんのよ!関係ないでしょ!」
ミサト:「あら、それが保護者にたいして言う言葉?
昨日は大変だったのよ。あんた達、私の目覚まし切ったまま
わたしをおいてきぼりにするんだもの。」
アスカ:「うっ、それは・・・(計画のじゃまだったから・・)」
ミサト:「冬月校長にいやみ言われるわ、リツコには説教されるわで
大変だったのよ。」
アスカ:「そ、それは普段のミサトの勤務態度のせいもあるじゃない。」
ミサト:「くっ、(痛いところを突くじゃない。ならば・・)
しかし、アスカも大胆よねー。
危うくシンちゃん窒息死させるところだったじゃない。」
アスカ:「・・・うぅ、なにも言い返せない。(真っ赤)」
ミサト:「ふっ、勝負あったようね。」
シンジ:「(エプロンを外しながら)みんな、そろそろ出かけないと遅刻だよ。
時計の方は昨日正しい時間に合わせておいたから。」
アスカ:「ぬあんですって!私が進めておいた分戻したのに。」
一同: 「と、いうことは・・・・・う、うわー」
けっきょく、葛城家の時計はすべて元の電子時計に戻されたそうである。
アスカが贈った・・・
シンジのゼンマイ巻きの目覚まし時計をのぞいて・・・
<おしまい>
記念コメント(かくしEVAの二人編)
シンジ:こういうのっていいね。
アスカ:そうね。
シンジ:高嶋さんは、ほんとはこういうほのぼのしたのがお好みらしいよ。
アスカ:そう・・・じゃあ、なんでかくしEVAはあんなにどろどろしてんの?
シンジ:さあ・・・?
アスカ:きっと変態なのよ、高嶋って。
シンジ:そうだね。それに比べて、MAKIさんはいい人みたいだね。
アスカ:ま、高嶋と違って、CGが描けるだけ、ましよね。
シンジ:アスカ、もしかして、あのCG、まだ根に持ってんの?
アスカ:そんなこと無いわよ。
シンジ:ならもう少し喜んであげなよ。MAKIさんが誤解するよ。
アスカ:そんなのアタシの知ったことじゃないわよ!!
シンジ:何言ってんだよ!!ここのアスカはアスカでも、かくしEVAアスカなん
だからね!!だから、かくしEVAに貢献してくれた人には、感謝すべき
だよ。
アスカ:じゃあ、アンタもかくしEVAシンジなの?
シンジ:そうだよ。知らなかったの?
アスカ:ってことは、アタシたち、そういう関係なんだ・・・・
シンジ:その「そういう関係」って言うのは止めてよ。誤解する人がいるかもしれ
ないだろ?
アスカ:いいじゃない。それよりかくしEVAシンジって、アスカに満更でもない
のよね・・・
シンジ:な、何言い出すんだよ・・・?
アスカ:キスしても怒らないし・・・・
シンジ:ア、アスカ?僕はそういうの、嫌いなんだからね。
アスカ:アタシは好きだからいいのっ!!
シンジ:(ああ・・・またこういう展開になるのね・・・・トホホ・・・・)
こうして、諦めの境地に達した、哀れなシンジ君であった・・・・
さーて、取り敢えずいただいている分はこれで終わりの、記念投稿第十七弾は、ま
たまたMAKIさんで、今度はSSです。いやー、多彩ですね。ま、取り敢えず、
例の奴、行きますか。では、ぱちぱちぱち・・・・・
で、私の感想なんですが、コント(もうコントになってる)で言ったように、私は
こういう感じの話はとっても好きです。また、それだけでなく、はじめのMAKI
さんのお言葉に、なぜか胸にググッと来るものがありました。いいなあ・・・・
かくしEVA外伝とうたっていますが、もうこれは完全なる別物ですね。私にはこ
んないい話は書けません。ほのぼのはいいですねえ。はうう・・・最近のMAKI
さんはCGだけでなく、短編もたくさん書いてらっしゃるので、私の立場というも
のがありません。どうしてこんなに速く書けるの?私が聞きたいくらいです。
特にへぼレイなどは私のものより数段いいので、結構がっくし来てたりします。
私が作ったのって、リツコさんがいぢめる黄金パターンだけだもんなあ・・・
おっと、愚痴ってしまいました。ごめんなさい。せっかくの記念イベントなのです
から、明るく楽しく行かないと駄目ですね。
最後にMAKIさん、ありがとうございました。これからもCGにSSにと幅広く
活動を続けていってください。私も一読者として、応援しておりますので。
MAKIさんへのお便りはこちら:
y-maki@valley.or.jp
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